Windows 10 デバイスで楽しめる「ハイレゾ音源」の魅力とは






Windows 10 で聞ける! ハイレゾ音源とは ?



ハイレゾ音源とは、従来のCDや配信音楽と比べて、3〜6倍のデータ量があり、CDよりも遥かに良い音質を表現した音楽です。



CDと比べて、データ量が多いため、アーティストの息遣いや、ライブでの独特の空気感など、CDでは再現しきれなかった音を再現し、録音された原音により近い音質で音楽を楽しむことができます。



通常、人間は、下は20Hzから、上は20,000Hzという音までしか聞き取ることができないため、従来のCDは人間が聞き取ることができない周波数の部分は切り落として、データ量を節約してきました。



データ量の関係で、削られていた可聴外の音を、ハイレゾではより多く収録しており、人間の耳では、聞き取れないレベルの音質を再現していますが、音とは本来、「物体の振動が空気中を音波として伝わり、その振動が鼓膜に伝わる内容」を指すため、例えハイレゾ音源が人間の聞き取れないレベルの音源を再現していたとしても、記録されている振動(伝わる振動)の量が増え、音楽としての聞こえ方や感じ方は明らかに変わってきます。



分かりやすく言えば、ブラウン菅のTVがハイビジョンTVに、そして4KTVに、あるいは、ビデオテープからDVDに、さらに進化してブルーレイになったように、ハイレゾ音源とは、CDのスペックが上がって、従来のCDの音がより自然に聞こえるように再現された音源だと言えます。






Windows 10 に搭載されている音楽アプリ「Groove ミュージック」は、ハイレゾ音源の再生に対応。








鈴木浩二氏 特別インタビューWindows 10 デバイスで楽しめる「ハイレゾ音源」の魅力とは



[ インタビュアー ]

ハイレゾ音楽は、集約できるデータ量が増えて、より自然に近い音が再現できるようになりました。ハイレゾ音楽は、人間の耳で聞き取れる以上の音源クオリティーで、「聴く」ものではなく、「感じる」ものだという認識が強いのですが、これは基本的に正しいのでしょうか?



[ 鈴木浩二さん ]

そうですね。よく言われるのが、空気感やリアル感といったものがハイレゾ音楽の特徴です。やっぱり、私たち作り手も、表現の幅が広がったという認識で、音作りをしていきたいと思っておりまして、ハイレゾ音楽はアーティストの想いをさらに表現できる容量を持っていて、リアルに追い込んだ音が、しっかりと表現できていると思います。



例えば、アーティストの声にしても、息遣いの細かさみたいなものが出て、強く歌った時は強く歌った時の息遣い、悲しく歌った時は悲しく歌った時の息遣いなど、伝わり方が全然違いますので、ハイレゾ音楽では、このような細かいところまでしっかり伝えることができます。






[ インタビュアー ]

鈴木さんは尾崎豊さんのレコーディングに関わったとお聞きしました。僕ぐらいの世代だと、尾崎豊さんはCDではもちろん聞いたことがあるのですが、実際に活躍されていた頃の姿はほとんど知りません。僕も含めたこれからの世代の人達は、尾崎豊さんの曲をハイレゾ音源で聴くことが多くなると思うのですが、30年前に初めてCDで聴いた人と比べると大きな違い、もしくはギャップなどはあるのでしょうか?



[ 鈴木浩二さん ]

ハイレゾの音に、ある種の驚きや感動はあってほしいのですが、当時の音は、ファンにとってはすごく大事なものですので、違和感を与えてはいけないとも思っています。現代の技術を使って、当時楽しんでいた音楽を、さらに忠実に引き出すという方向で考えておりますので、「あ、こういうところもあったんだ。」と、ファンの方が感じてくれると嬉しいですね。






[ インタビュアー ]

PCも音楽もどんどんクオリティーが上がっていきますね。ハイレゾ音源にしても、人間の耳では聞き取れないレベルの音質を再現できるようになってきていると。これが正しい比較になるか分かりませんが、例えば、昔、新幹線が開通した時、人間はこれ以上、速く移動する必要があるのかという議論になったそうです。



新幹線開通当時のスピードは劇的なものでしたが、近い将来、リニア新幹線は東京-大阪間を1時間ほどで結ぶと言われていますし、飛行機にしても、将来的には東京-ロンドン間が2時間以内で結ばれるとも言われています。



ただ、中には、「多額の税金をつぎ込んで、人間はこれ以上速く移動する必要があるのか?」という人たちがいるのも事実です。もしかすると、音楽に関しても同じような考えを持つ人たちがいて、「なんで、人間が聴き取れない領域の音源を表現する必要があるのか?」と考える人たちもいるかもしれません。



このような観点から考えると、なぜこれ以上、音源の質を上げていく必要があるのでしょうか?



[ 鈴木浩二さん ]

やっぱり、より感動してほしいというのと、僕たちはアーティストと仕事をしていますので、アーティストの想いを伝えたいという感情が常に頭の中にあります。PCのスペックが上がって、実際の演奏にはある聞こえない音域の成分が出せるようになると、伝えたいものが、より伝わりやすくなります。まぁ、聴いていただければ分かると思うのですが。(笑)















テクノロジーの進化と音楽の関係とは?



[ マイクロソフト/以下MS) ]

我々は、テクノロジー側の者なのですが、テクノロジーと音楽の関係で、何かこんな方向に進んだら面白いのではないかという考えはお持ちですか?



[ 鈴木浩二さん ]

PCのスペックが上がることにより、表現の幅が広がりますが、例えば、ライブ演奏をDSDの5.6メガや11.6メガでハイレゾ配信して、それを自宅で聴くとかできると面白そうですね。



やっぱり生で聴く音楽の感動は素晴らしいですし、ライブでやっている音楽を後で聴くのでは、気分が違うじゃないですか。ウィーンで演奏中のニューイヤー・コンサートを、リアルタイムで日本のお正月の自宅でも良い音でどーんと聴けるようになってくると楽しいのではないかと思います。






[ MS ]

ハイレゾ音楽の場合、スピーカーで聴く音とヘッドホンで聴く音では何か違いがありますか?



[ 鈴木浩二さん ]

今のヘッドホンはよくできていまして、100キロ (ヘルツ) まで出るモノもあります。最近、僕なんかはウォークマンの方がいい音を出すんじゃないかと思っているのですが、そう言った意味では、ハイレゾ音楽のおかげで、音楽を聴く環境が整ったとも言えますね。



空間を通して自然な感じで聴きたい方は、スピーカーで聴くのがいいと思いますが、大きいスピーカーは小さい部屋ではなかなか良く鳴らないので、音量を含めたスペース的な問題もありますよね。一方、ヘッドホンというのは、広い感じの音もちゃんと出ますので、その辺りは素晴らしいなと、最近よく思っています。



[ MS ]

今やテレビやPC用のディスプレイはフルHDが当たり前になり、今後4Kや8Kが当たり前になってくるのに、音の進化は映像ほど気にされていないような気がしますね。



[ 鈴木浩二さん ]

そうですよね。テレビのスピーカーは、どんどんテレビが薄くなったおかげで、スペックがなかなか出せないんですよね。そうすると結局外付けということになってしまうんでしょうけど、ちょっともったいないですよね。もっとこれが、先ほどのハイスペックなウォークマンのように、テレビでも簡単に聴けるようになるといいですね。それがPCでも良いと思いますし。






[ MS ]

そうですよね。実は、少しずつPCメーカーさんも、オーディオ・メーカーと組んで音にこだわり始めています。持ち歩くのであれば、ウォークマンでも聴けますけど、家で作業しながら音楽を聴きたい場合は、PCで聴く場面も増えてくると思いますし、もともと「ながら聴き」が便利にできるのがPCの良さでもありますしね。



PCの音質を良くしていくという面では、プラットフォームを引っ張る我々も、しっかり意識していく必要があると思っております。






[ インタビュアー ]

最後にちょっと変な質問になってしまうのですが、僕は今まで音楽を聴くのを嫌いだっていう人に会ったことがありませんし、不況になったからといって、音楽を聴くのを辞めたという人も聞いたことがありません。鈴木さんの個人的な意見で構わないのですが、人はなぜ音楽を聴くのでしょうか?



[ 鈴木さん ]

難しいですね。自分の中では仕事ではない聴く理由を、あまり意識してはいないのですが、いつもどこかで流れていて慣れ親しんでいるし、生きている上での楽しみや悲しみをより強くしてくれるからではないでしょうか。



音楽は、音を通じてアーティストの声やパフォーマンスだけではなく、そのキャラクターや生き方までも伝えることができるのだと思います。音楽を聴くことでそのエネルギーをもらって自分も頑張ることができる、といったように、色々な意味で力になってくれる存在なのではないでしょうか。








インタビュアー L & C 社が感じたハイレゾとは?



ちょっと考えてみれば、不思議なことですが、野菜が嫌いだったり、テレビを見ないという人は多くいますが、音楽が嫌いだとい言う人には会ったことがありません。



音楽には、無意識に人間の感情を動かしてしまう力があり、ビジネス的な視点で見ても、何気なく店内で流れている音楽やBGMがお店の売上を大きく左右するとも言われています。



人類の歴史を振り返ってみても、音楽が生まれたのは、農耕技術を習得し、自分たちで食べ物を生み出す術を考え出した、約4万年前だと言われていますが、音楽の誕生と人類の文化が大きく発展した時期がちょうど重なっていることは非常に興味深いです。



今回のインビューで話に上がった尾崎豊さんにしても、80年代には、社会現象とまで言われ、大人社会に反逆する十代の代弁者として、一つの時代を動かしていきましたが、その時代の叫びを、より原音に近い音で、僕を含めた今の若者が聞くことには、何か大きな意味があるのではないでしょうか。



恐らく今後、ハイレゾ音楽が自宅や街中でどんどん流れていくのだと思いますが、それが仮に人間の聞き取れるレベルの音源を超えていたとしても、ハイレゾ音楽は波となって空気を振動させ、街やその場所の雰囲気自体を大きく変えていくのではないでしょうか。



人間が聞き取れないレベルの音源を、なぜわざわざ再現する必要があるのか、CDの音質で十分だという人たちもいるのかもしれませんが、新幹線や飛行機の移動時間が年々速くなり、1秒でも速く目的地にたどり着きたいという人間の欲求が大きくなり続けているように、もっと良い音質で音楽を聞きたいという人間の欲求もコンピューターの進化ともに大きくなり続けるのでしょう。



そういった五感を通じて、人間に何かを訴えかけるものは、テクノロジーが発展することによって、より身近に、そしてよりリアルに感じられるようになっていくのではないでしょうか。






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